適切なブレンダーを選択して、グリーンスムージーを最大限に活用する

生野菜を手軽に摂取することのできるグリーンスムージーが人気だ。今回は、オーガスト流フードヒーリングにおけるグリーンスムージーに対する考え方を紹介したい。

まず、オーガスト流フードヒーリングは、「グリーンスムージーは毎日飲むべきではない」という態度を表明している。

第1の理由として、一般的にグリーンスムージーのレシピについて、果物をたっぷり入れるものばかりが紹介されている点を挙げている。実際には、果物に含まれる果糖は糖質であり、バナナやぶどうなど甘みが強い果物は特に糖分が多い。

第1の理由に対する対策として、2点が提唱されている。まず、正しいグリーンスムージーの場合、緑の濃い葉野菜をメインにするのが基本であるため、これを徹底する。加えて、果物を入れる場合、ラズベリーやキウイなど甘みの少ないものを選び、量も全体の2割までに控える。

第2の理由として、消化の悪さがある。野菜に含まれる炭水化物を分割・吸収するためには、唾液に含まれるアミラーゼという酵素が欠かせない。噛まずに飲んでしまうスムージーの場合、分泌する唾液が少ないため、消化に悪い可能性がある。正しく分解されないまま食べ物が大腸に入ると、腸の中で腐敗し、腸内の環境を悪化させるのだ。

第2の理由に関する対策は、上記の著書には紹介されていない。しかしながら、強力なパワーで短時間で食材を粉々に砕くブレンダーを使うことで、このような問題を解決できるだけではななく、さらなるメリットを享受することができる。ここでは、ブレンダーの中からヴァイタミックス(VitaMix)を例として取り上げ、そのメリットを解説したい。

食物繊維
ヴァイタミックスは、酵素と食物繊維の摂取に役立つ。一般的なミキサーの約3~5倍のパワー(2馬力)を引き出す高性能モーターと特殊ステンレス製の刃を採用することで、37000回/分の回転数で、酵素を破壊する摩擦熱(46-48度以上)が発生する前の数秒で滑らかなスムージーを作成することができる。この時、繊維質まで粉砕するため、食物繊維も十分に摂取することができる。十分な食物繊維を摂取することで消化も期待できる。

栄養素
ヴァイタミックスは、ハンマーのように食材を叩き潰し、咀嚼や他のミキサーでは抽出できなかった栄養素を引き出すことができる。実際に、トロント大学の研究チームは、咀嚼とヴァイタミックスを用いて、野菜と果物の栄養素の吸収がどのように異なるかをテストした。テストの結果、ヴァイタミックスで処理すると、細胞壁がより多く壊れ、粘度がより小さくなり、その結果、栄養素はより吸収しやすくなることがわかった。

抗酸化物質(ファイトケミカル)
ヴァイタミックスは、他の調理器具では抽出しにくいとされる抗酸化物質(ファイトケミカル)の摂取にも優れた効果を発揮する。普段捨てている食物の皮や芯、種などもまるごと調理出来るためだ。ファイトケミカルは糖質、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、脂質、食物繊維とは別の第七の栄養素といわれ、体を老化させる活性酸素を除去し免疫力を高め、病気の予防に役立つ成分である。

主なファイトケミカルとそれを含む食材、作用については以下の図を参照されたい。

ファイトケミカル
via http://大腸がん闘病記.jp/wp-content/themes/wpvol2/images/the-effect-of-phytochemicals.jpg

ここでは、ヴァイタミックスを紹介したが、より静音かつ高馬力のブレンドテック(Brendtech)がある。ブレンドテックは3馬力を誇るブレンダーで、iPhoneを粉々にするパフォーマンスでも有名だ。

ブレンドテックとヴァイタミックスの比較は多くのウェブサイト等によって調査されているが、ここでは、以下のサイトを紹介しておく。これら2つに加えて、ハミルトンビーチ社のブレンダーも比較対象に追加されている。

失敗しないブレンダーの選び方

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